2019/09/19 <食品ロスセミナーレポート①>

レポート①:世界の食料・栄養の現状と食料廃棄・ロス


9/19に参議院議員会館にて、国際連合食糧農業機関 FAO(food and agriculture organization)の駐日連絡事務所長ボリコM.チャールズさんと、株式会社 Office 3.11代表取締役の井出留美さんによる、「食品ロス」セミナーに参加してまいりました。



<FAOとは?>

食料・農業関連の3機関の1つ

  1. 国際農業開発基金 IFAD (international farm and agriculture department )

  2. 国際連合世界食糧計画 WFP (UN World Food Programme)

  3. 国際連合食糧農業機関 FAO (Food and agriculture organization )



<FAOの主な活動>

「飢餓をゼロに」(ゼロ=知識を増やして自給自足を可能にしていくことで達成できる)

- 中立的討議の場の提供=平和構築に貢献する

- 情報の収集・分析・提供=問題の早期警戒、予防、対策準備

- 政策支援=自然資源の持続的管理と利用を支援する

- 開発援助を通した知識・技術の普及=人々の食料援助への依存を減らし、自然資源の持続的管理と利用を支援する



<食料安全保障を達成するための4要素>

食糧安全保障の4要素を満たさないと真の食料安全保障は達成できない。

  1. 供給可能性(Availability):食料の量が足りているか

  2. 入手可能性(Accessibility):食料へのアクセス・入手方法があるか

  3. 栄養性(Utilization):食料は低栄養でなく(米のみ等)必要な栄養素が摂取できるか

  4. 安定性(Stability):食料を継続的に確保できる安定性があるか



<世界の食料・栄養の現状>

事実:世界の全ての人を賄うだけの食料はある

現状:8億2000万人以上の人々が栄養のある食料を十分に入手できてない(=9人に1人)

  • アジア=約5億1300人、62.5%、(全体の2/3はアジア)

  • アフリカ=5人に1人

  • 毎年の飢餓による死者の数は、マラリア、結核、AIDSの合計死者よりも多い

  • 乳幼児の45%は栄養不足が死亡原因

  • 栄養不足による世界経済への損出=”3兆5000億ドル”にも上る



<飢餓の主要因3つ>

  1. 気候変動・自然災害:自然災害の影響下にある国が影響をうけて飢餓の%があがる

  2. 紛争(6割):食料不安が原因で政治が不安定になることもある(例:チュニジア)

  3. 経済停滞


<世界の食品ロス・廃棄について>

食料総生産の約1/3は、食料ロスまたは廃棄となり食べられていない。

  • フルーツ・野菜(45%が廃棄) 

  • 根菜(45%が廃棄)

  • シーフード(35%が廃棄)

  • 種(20%が廃棄)

  • 肉(20%が廃棄)

  • 穀物(30%が廃棄)


「食品ロス」とは、上記の食材を育てるために使った土地、水、エネルギー、人的労力、投入資材の全てを無駄にする行為であり、中国よりも広い土地に投資している全ての物が毎年無駄になっていることに。(金額にすると、2兆6000億ドルもの経済損失となる。)



<食料ロス・廃棄は温室効果ガスの発生原因に?>

食品ロスは、地球環境や飢餓をもたらす負のサイクルの原因となる。

 

食料ロス

→温室効果ガス

→地球温暖化

→大きな気候変動の原因となっている

→自然災害を起こす

→飢餓が起こる




<食料廃棄の原因>

  • 需要を上回る生産量

  • 非効率なサプライチェーン

  • 大量のディスプレイと幅広いブランドの供給

  • 品質、外観、鮮度への厳しすぎる要求

  • 無責任な購入、調理と管理


約1/4の食品ロス・廃棄の食料が利用されるだけでも、世界の飢餓人口を養うのに十分



<食料を配給するときのデメリット>

  • ロジスティックスにかかるコスト

  • 食料を配給することは持続可能ではない(=個人が経済的自立をして食料を確保出来る状態が持続可能な状態=経済的・社会的にのぞましいのは仕事をして購入するのが理想。)

  • 生産者の教育・技術がとても大切(知識→コミュニティーに共有→コミュニティーが持続的に食料生産ができる→飢餓が減る)



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